オージオメータという検査機器を使った聴力検査では、結果がオージオグラム(聴力図)というグラフで表されます。これを見ると、難聴のパターン(型)がわかります。
難聴のパターンは主に4つあります。低音部が障害される「低音障害型」、中音部が障害される「谷型」、高音部が障害される「高音障害型」、音がほとんど聞こえない「聾型」です。
1.低音障害型の特徴
日本は母音文化ですが、母音の音の高さは250~1000Hzほどの低音です。低音障害型の場合、難聴が一時的なものであれば会話にさほど不自由は感じません。ただし、難聴が長期になると、母音が聴き取りにくくなっているので、全体的に何を話しているのかを理解できなくなっていきます。また、このパターンの場合、「聞こえにくい」というより「耳がふさがっている」という感覚があります。そのため、「耳アカがつまっているのではないか」という訴えが多くなります。
2.谷型の特徴
ふだんの会話で中心となるのは、500~2000Hzという中音部です。この部分が障害される谷型の場合は、全体的に何を話しているのかわかりにくくなります。ちなみに谷型とは、オージオグラムがV字型のカーブを描くことからそう呼ばれています。
突発性難聴や聴神経腫瘍などの疾患は、谷型の難聴になりやすくなります。
3.高音障害型の特徴
日本語の子音は周波数の高い音です。高音部が聴き取りにくくなる高音障害型の場合は、会話の内容はある程度わかるものの、子音がわからないので聴きもらしが増え、助詞がおかしくなるという問題も生じます。
このパターンの難聴は、老人性難聴や薬物中毒、音響外傷、頭部外傷などが主な原因となります。
4.聾型の特徴
音がほとんど聞こえません。聾型の主な病気には、内耳炎、突発性難聴、あるいは生まれつき聴覚器に問題がある先天性奇形などがあげられます。