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カクテル療法

めまい治療の大きな柱の一つが薬物療法です。薬物療法では、めまいや吐き気を抑えるありふれた対症療法と同時に、もう次に発作を起こさないという根本療法の同時進行が重要です。

それには、めまいを起こすあらゆる要因を洗い出し、それぞれに適した薬を処方する必要があります。たとえば、血圧の調整、血液循環の改善、精神神経の安定、神経の賦活、自律神経の安定など、めまいを全身的な疾患ととらえ、原因や病期に応じてさまざまな内服薬の種類や量を調整していきます。この一人一人の症状に応じて処方するオーダーメイドの薬物療法を、私たちはカクテル療法と呼び、めまい治療の基本としています。

これは、メニエール病や突発性難聴など内耳性のめまいでも同様です。内耳という局所だけを見ていても、全身の状態を整えない限り快方には向かいません。一つの症状を克服するには、背景にある複数の要素を同時に改善する必要があるのです。

なお、精密な検査によって原因や病名が明らかにならず、「異常なし」と診断されても、経過に注意をはらってください。長い目で見て安全かどうか油断せず、数カ月後に専門医を再び訪れるくらいの用心深さも必要です。




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