脳の働きが障害されると、多くの場合、めまいが生じます。近年とくに多いのは一過性脳虚血発作。脳の血管が一時的につまり、回転性のめまいに襲われるという症状です。めまいが激しく、発作時は大変つらい思いをしますが、数時間で治まってしまうために深刻に考えない患者さんが大半です。しかし、このめまいは脳出血や脳梗塞など重大な脳血管障害の前触れと考えてください。一過性のうちに適切な治療を始めることが、より重大な梗塞発作を防ぐうえで何よりも重要です。メニエール病などの内耳疾患と間違われやすい疾患ですが、一過性脳虚血発作の場合、耳なりや難聴などの症状をともなわないことが診断のポイントになります。
また、運動の監視装置である小脳、生命センターである脳幹は、体のバランスを保つうえでとくに重大であり、これらに小さくても異変が生じると、不快なめまい症状に襲われることになります。
脳からくるめまいには、主に以下のような病気があります。
- 一過性脳虚血発作
- 動脈硬化症
- 脳出血
- 脳梗塞
- 椎骨脳低動脈循環不全
- 脳腫瘍
- 悪性発作性頭位眩暈症
- 仮性良性発作性頭位眩暈症
- 頭部外傷
- むち打ち症
- 脊髄小脳変性症
- 仮性ダンディ症候
- 中脳水道周辺症候群