めまいの克服において最も重要なのは生活習慣の改善(食生活や運動)であり、二番目が自己節制、三、四がなくて第五が薬です。どんなによい薬を飲んだところで、生活が乱れ、自己節制ができていなければ、めまいを治すことはできません。患者さんは「病気を治すために、自分が最善の努力をする」という覚悟を持ってください。その一歩として、次のことを念頭に生活を送っていただきたいと思います。
【朝】
起床後は海洋深層水などミネラル分の豊富な水を1杯飲み、朝食には食物繊維の豊富な野菜をバランスよく食べ、快便を心がける。ラジオ体操や散歩など、朝の時間に運動を取り入れると体調の改善にも効果的。電車やバスではなるべく立っていることが、手軽にできる平衡訓練になる。
【昼】
昼食は腹八分目に抑え、できればもう一度散歩に出かけよう。カフェインの含まれる飲み物は適量にとどめ、ひじ枕でのうたた寝やその姿勢でのテレビ観賞は厳禁とする。
【夜】
入浴は水を一杯飲んでからとし、風呂はぬるめのお湯に胸の高さまで入る。夕食は腹七分目にし、塩分・脂・肉類・刺激物・香辛料は控え、青魚や野菜をバランスよく食べる。就寝前にも1~2杯の水を飲み、血液凝固剤を服用している人はこれを忘れずに飲むこと。なお、5~10分間ほど両足のふくらはぎを軽くもみほぐしてから寝るとよい。
以上の注意事項に加えて、めまいの治療中は喫煙は厳禁。お酒もめまいが治るまでは極力控えるようにしてください。飲酒は脳幹や小脳の働きを麻痺させるのでよくありません。