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めまいの5つのタイプ

めまいの症状や表現のしかたは人によって異なりますが、大きく分けると5つのタイプがあります。ご自身のめまいを知るうえでの参考にしてください。

ただし、めまいのタイプだけでは病名まで診断することはできません。たとえば回転性のめまいでも、命にかかわるものからそうでないものまで千差万別です。めまいに関して「絶対」はありえず、竹を割ったようにスパッと答えを出すことなどできないのです。よく、チャート式にたどれば「危ないめまい」か「安心なめまい」かがわかるとする本や、「回転性のめまいは耳の病気、非回転性のめまいは脳の病気」と断言する本がありますが、これには惑わされないようにしてください。

1.回転性のめまい

自分や周囲の物がグルグル回って見えるような感覚のめまいです。症状の程度が強いために、吐き気が起こり、直立や歩行でさえ苦痛となります。

このタイプには、自発性と誘発性の2つがあります。自発性の回転性めまいは、自分が動いていないのに、自分や周囲のものがグルグル回っているように感じるタイプです。一方、寝返りや体を起こした際など、急に姿勢を変えたときに生じるめまいもあり、これを誘発性のめまいと呼びます。

2.浮動性のめまい

体がフワフワと不安定に浮かぶような感じのめまいです。「体が宙に浮く感覚」「船に乗っているよう」「頭がフワーッと浮かぶ感じ」など患者さんの表現はさまざまです。このタイプは、耳でも脳でも左右とも、あるいは脳の真ん中に病変が起こったときに多くなります。そのうち、耳からくるフワフワ感はジャンブリング現象と呼ばれ、脳からくる浮動性めまいは仮性ダンディ症候とも呼ばれます。

なお、回転性めまいがくりかえされ、病変が古くなった場合にも浮動性のめまいは現れます。

3.動揺性めまい

体がユラユラ揺れるような感覚のめまいです。歩いているときに足元がふらついたり、イスに座っているのにクラクラしたりします。

動揺性のめまいは、耳や脳が左右同時に病気に冒された場合に生じます。また、回転性めまいを起こしたあと、症状が慢性期に入った際にもしばしば現れるタイプのめまいです。

4.眼前暗黒発作と失神発作

眼前暗黒発作とは、目の前が真っ暗になるタイプのめまいです。その中でも、力が抜けて倒れてしまうようなめまいを脱力発作と呼びます。眼前暗黒発作には、突然起こる自発性のものと、何かの動作をきっかけに起こる誘発性のものがあります。

一方、失神発作とは、だいたい一分以内の短い時間、一時的な意識喪失を起こすめまいです。かつて東北地方で「いっとき中気」と呼ばれたものがこれにあたります。

5.一過性、反復性(交代性)動揺視

動揺視とは、ものが揺れて見える状態をさします。これもめまいの一種です。後頭蓋窩の髄膜種や真珠腫、動静脈奇形などの病気によりしばしば起こるので、こうした症状が現れた場合にも注意してください。心臓血管系の疾患、心房や心室の細動など、循環系の疾患が原因になるケースも非常に多くなっています。

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